恋人たちが携帯で歌をやりとりするなんて
思い切りすてきだなぁ。うっとり。
[漂える島 2004/11/28]
そうなんです。携帯は目の敵にされることが多いですが、私からすると、日本の伝統を今に蘇らせる道具なんです。
ただ、完全に自由だと案外書きにくいものですよね。
それに、コミュニケーションの手段だからと、自意識を捨て去って書くというのも、何か決まりを作らないとなかなか難しいです。私もまともなのを書こうと思うと、全然書けなくなってしまいます。そういうわけで、言葉遊びのルールを決めて書くようにしています。
たとえば、相手の名前を読み込むとか、メッセージを頭文字とか各行の最後の字に託すとかです。そうすると、「いや、短歌としてはくだらないけど、言葉遊びだから」と自分に言い訳が出来るんですね。「はやくきて」の代わりに、
白山の
社の森の
黒々と
如月の月は
照らし居りけり
なんて、携帯で送ったりしてね。(ちなみに、これもたった今、1分ほどで即興で作りました。)こんな感じだったら、結構だれでも気軽に作れるのではないでしょうか?
この手のもので一番有名なのは、「いろはうた」ですよね。「いろはうた」をかな表記にして、7文字づつならべると、次のようになります。
いろはにほへと
ちりぬるおわか
よたれそつねな
らむういのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
えひもせす
その各行の一番最後の字を読むと、「咎無くて死す」になるわけです。
みなが、こんな風に携帯でやり取りしたら、素敵ではありませんか?どんどん言葉あそびしましょう。
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