Microsoft Azure や Dropboxが、クラウドプライバシー コントロール国際基準 ISO/IEC 27018 に準拠

Microsoft Azure が、クラウド唯一のプライバシー コントロール国際基準 ISO/IEC 27018 [1]に準拠した初のクラウド コンピューティング プラットフォームとして確認されましたらしい。認証はBSIがやっているそうだ。しかも今年の2/16と旧聞。見てたかもしれないが、流していたのだな。

さらに、今週気がついたのだが、Dropbox もまたISO/IEC 27018認証を取得しているらしい。BSI大忙しですな。JIPDECさんもやらないのですかね。Pマークがあるから無理か?

ISO/IEC 27018購入ページ
ISO/IEC 27018購入ページ。PDFだけでなく、ePub版もあるのが便利

ISO/IEC 27018 というのは、ISO/IEC 27002 がカバーしていないプライバシー部分を、ISO/IEC 29100 のプライバシー・フレームワークに沿って足しているものだ。対象は、ISO/IEC 29100 でいうところの PII Processor、いわゆる「委託先」である。委託先ではないデータコントローラを対象にする規格は、ISO/IEC 29151として策定が進んでいる。実はISO/IEC 27018は、策定が始まるところから日本の委員はもとより、国際委員みなで「びみょ~」「いるのか?クラウド特有のなんて無いだろ。」と言いながら、「まぁ、27017でセキュリティをやるならそれとセットで整合性のために」スタートした規格だ。ナイロビ会合でしたかねぇ。審議はSC 27/WG 5(私が国内主査をしているWG)でやっていた[1]のだが、まぁ、あまりやることがないので非常に高速にとっとと決まったという経緯がある。さらに、全体の枠組みとしては上述の29151が担当なので、そこが終わらないうちにやるのはどうかという話もある。なので、「うちはISO/IEC 27018対応!」とか言われると「びみょ~」という気分になるのだが、それでももちろんやらないよりは良いので…。

 

Microsoft Azure Japan Team Blog (ブログ) です。このBlog (ブログ) は Microsoft Azure に関する最新情報や、開発に役立つ情報を提供します。

情報源: Microsoft Azure が、クラウド唯一のプライバシー コントロール国際基準 ISO/IEC 27018 に準拠した初のクラウド コンピューティング プラットフォームとして確認されました – Microsoft Azure Japan Team Blog (ブログ) – Site Home – MSDN Blogs

dropbox-27018

[1] ISO/IEC 27018 Information technology — Security techniques — Code of practice for protection of personally identifiable information (PII) in public clouds acting as PII processors

[2] 国内委員会の主担当はHPの佐藤さん。


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