あけましておめでとうございます。
戦後70年の本年も宜しくお願い申し上げます。
さて、世間的にはGPIFが株の購入比率を引き上げるのはキ◯ガイだとかかますびしいわけですが、そんなことは無いということを新年にあたり2014年のデータを使って振り返ってみたいと思います。
みなさん、良く「株は危ない。現金が安全。」といいますよね。これは、名目値に惑わされた錯覚です。昔、各国の年金基金をまわってインタビューしたことがあるのですが、その時に某欧州の国の基金に「株が一番の安全資産だ」といわれたのを鮮明に覚えております。名目値は変動するかもしれないが実質経済にリンクしているので実質値は確保しやすいのに対して、現金は長期的には必ず負ける(インフレ率が+である限り)というのがその根底にありました。
それをたった一年でキッチリしめしたのが、日本の2014年であったように思います。図1は、ドルベースでの日本株(日経平均)と現金(日本円)を1月末価格を100に指数化してしめしたものです。
いかがでしょうか。現金がいかにアブナイ資産かお分かりいただけたのではないでしょうか。株は安定的ですね。個人的には、ポートフォリオの現金エクスポージャをもっと減らさなかったのと、もっと海外資産にティルトしなかったのが悔やまれます。
というわけで、今年はもうちょっとまじめに資産運用についても考えようかなと思った新年でございました。
みなさまの一年が良い一年でありますように。
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