平成25年度概算要求で、防衛省が「サイバー空間防衛隊」編成の予算を要求したようだ。
報道によると『防衛省と自衛隊は、サイバー空間を、陸・海・空・宇宙と並ぶ“領域”として認識したことを明らかにした。その上で、陸海空の自衛隊員100名で構成する「サイバー空間防衛隊」を2013年度に新設する方針であることを発表。』[1] [2]とのことで、ようやく海外の認識に追いついてきたようだ。非常に喜ばしい。
我が国のインターネットに対する認識は、長らく「情報通信戦略」というように「道具」としての認識にとどまってきた。しかし、海外ではだいぶ前から「サイバー空間」という新たな領域であるとの認識がされ、そのための対処が行われてきていた。道具として認識するか、領域として認識するかがいかに大きいかは「第八大陸」の話として、東京大学での特別講義[3]などでもしているので、そのスライドなどを見ていただきたい。
まずは、喜ばしい。MNE8 [4] には参加してくれるのかな…。
[1] キーマンズネット『183rd Lap:防衛省が「サイバー空間防衛隊」発動か!?』
[2] 防衛省『 我が国の防衛と予算/平成25年度概算要求の概要』
[3] サイバー空間上の信頼フレームワークとパーソナルデータ経済~東京大学 融合情報学特別講義Ⅱ
[4] Multi National Experiment phase 8. NATO諸国+韓国他による取り組みのPhase 8. 2012/12から開始される予定。2011-2012は phase 7 が行われており、この中でも陸・海・空・宇宙と並ぶ「領域」としてのサイバー空間の安全の確保に対する取り組みが16カ国共同で行われている。サイバー空間対策に関する事務局は英国。
[5] 防衛省・自衛隊によるサイバー空間の安定的・効果的な利用に向けて
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